加熱式タバコのglo(グロー)早速完売

最近の日本で賑わしている加熱式タバコのアイコス。東京で買おうと思っても夜中の2時に完売するなどまず変えない状態が続いています。名古屋からのアイコス、福岡のプルームテック、そして2016年12月12日本日から仙台で販売されるglo(グロー)についての記事です。しかし、もうすでに完売したとのこと。

 glo(グロー)とは

グローとは、国内で販売されている加熱式タバコの第三手になる商品です。アイコスとプルームテックは少し構造に違いがありましたが、グローとアイコスが基本的な構造が似ており、三つ巴の戦いになると予想されておりました。従来のタバコに比べて煙が出ないため有害物質の90%がカットされるなど体にも優しいといわれております。それぞれの詳しい説明は調べてみてください。

 

本日仙台限定で発売されており、待ち望んでいた人は「やっと」といったところでしょう。私もアイコスを買えなかった経緯から、このグローには非常に期待しておりました。一番の特徴としては、アイコスと違い充電ホルダーが存在せず本体だけで完結しているというところです。アイコスの充電ホルダーと比較すると本体も小さくなりますので、持ち運びも楽になるかと思います。

 

前情報について

グローの前情報を私の知ってる限り話します。いまさら感はありますが。構造の話ではなく販売の話です。

  • まずは仙台限定で販売
  • メーカーは買えない人が出ないよう大量に準備したとのこと
  • お試しキットは全国からOK
  • その後、お試しも仙台限定へ変更
  • 個数も明かされていなかったがお試しは100個と判明

こういった経緯の前情報があったグローです。ここでポイントになるのは、「買えない人が出ないよう大量の準備」ということになります。これは当初から期待しておりました。アイコスがこの状態ですからここから一気に巻き返せる可能性を秘めいていましたし、知名度も一気に上げられる可能性がありました。さぁ結局どうなっていくのか。

 

 

発売日の朝9時の段階で多くの店舗で完売

アイコスと同様で、コンビニで購入できるのですが、なんと朝9時の段階でほぼほぼ完売してしまったようです。このグローは絶対に手に入れようと俺も思っており、たまたま仙台に友人がいるため購入をお願いしておりました。本日の朝、再び友人に確認し購入をお願いしました。友人は夫婦で、どちらも面識があったため、二人に探してもらいました。

  • 旦那コンビニ5件 → 売り切れ全滅
  • 嫁コンビニ10件くらい → 売り切れ全滅

という結果に終わってしまいました。どのコンビニも多くて10個、少なければ数個くらいしか入荷していないのではといった感じです。購入できない人が出てきていますが、大量出荷はどうなったのでしょうか。というかなぜこんなことになっているのでしょうか。ちなみにほとんどのコンビニで次の入荷は来年になるということらしいです。

 

 

転売目的に関して

今回は転売屋さんも気合が入っていたようです。お試しキットは、12月12日以前に本体だけが郵送され、本日スティックを手に入れて試すことができるといった状態だったようです。しかし、12日を待たずしてすでにネットオークションでは約30個のグロー本体が売られていました。値段は30,000円くらいです。100個のお試しキットが30個オークションに流れているということになるのでしょうか。これはどうかと思ってしまいます。暖めている人もいるかもしれませんので約40%の人が転売屋さんということになります。この加熱式タバコは、アイコス時代から非常に優秀な転売商品として注目されていました。当然グローも価値が上がると見越して多くの転売屋さんが動いているということになります。また、面白いのが、グローを積んでいる配送業者の後を車で追いかけているという状況もあったようです。(嘘か本当かはわかりません) そこまでやるか、転売屋!

 

 

グローの販売戦略は品薄を選択

ここからは私の予想のため全く的外れ課も知れませんが、グローの販売戦略について私になりに考えて見ます。アイコスが全国的に超品薄状態が続き、欲しい人は全く手に入れられないという状態です。これはすごいことではありますが、逆にチャンスでもあります。後発の製品がしっかりと対応していけばひっくり返る可能性もあります。アイコスを早く量産体制に持っていきたいといっているみたいですが、大人の事情か、材料の調達かすぐには量産できないみたいです。であれば量産体制に入る前に勝負を決めたいのが後発です。しかしグローの製造元、BATは品薄という戦略をチョイスしました。

 

 

品薄にした考えられる理由

まず素直な気持ちで考えると、単純に欲しい人が多すぎて数が足りなかったということになります。グローは行き渡らない人が出ないように大量出荷を準備しているといっていました。しかし、発売日の朝9時の段階ですでに完売しているという状態から考えると、大量出荷していないということがわかります。タバコですし、人間みんなが注目するものでもありません。1日たって完売し始めているという状況ならわかりますが、発売日の朝9時に完売ということはかなり出荷は抑えられているでしょう。ということは、公には出荷数が多いということを発表しておいて、意図的に出荷数を少なくして品薄商法へ向かったということになります。ではなぜ品薄商法を選択したのでしょうか。

 

 

ブランド価値を高めたかった?

品薄状態にすることで人気だと世間に認識させることができますが、今回は更に別の要素が有ると思います。これまでも飲み物などで品薄商法が騒がれていましたが、これは基本的にライバルといえるライバルがいないということです。品薄状態にし一度飲んでみたいと思わせておいて、改めて市場に出たときに試してもらえるという効果があります。気に入れば継続購入すれば良いですし、イマイチなら別の商品を買うだけです。しかし今回はライバルがしっかり存在します。もし本当に最初から行き渡ることができたとしたらどうなるでしょうか。

 

まず世間の認識の多くは、「グローは簡単に買えるんだ?アイコスは全然買えないのに」と思うでしょう。その際、出荷状態がということはあまり考えない人が多いと思います。もちろん仙台展開と、全国展開では比べる規模が違いますが、在庫の量を気にすることなく、アイコス→人気だから買えない  グロー→不人気だからあまっている という構図を思い浮かべてしまいます。実際には在庫の量で変わっていてもこういう評価をされてしまいます。そうなると、「どうせ高い金を出して本体を買うなら人気の高いアイコスを買おう」と思ってしまいます。

 

逆に大量出荷したにもかかわらず、売り切れ状態となれば世間の認識はどうなるでしょう。「アイコスも人気で品薄状態だけど、グローも大量出荷したはずなのにもう完売!?アイコスよりも優秀なのかもしれない!」と思えてきます。そしてちまちま出荷して、常に完売状態を続ければ長い時間優秀だと思い込ませることができます。そうなると、ブランド価値としてはアイコスと同等、もしくはそれ以上にできる可能性があるということです。しかしこの作戦で本当に良かったのかと私には疑問が残ります。

 

 

過剰供給と品薄商法どちらが良かったのか

個人的に買うことができなかった悔しさから、宣言通り過剰供給して欲しかったと思っていますが、どちらが良かったのかはわかりません。しかし、私の悔しさを抜きにしても、行き渡らせるほうが良かったのではないかと思っています。まずアイコスのこの品薄状態は多くの消費者にあきれられています。有名な名言で「物を売るってレベルじゃねー」と思うほどです。人気がというよりも会社の体制に不安が残ります。ここでしっかりとした体制で物を販売できれば会社としての信用は大きく上がったのではないかと思います。また、仙台でグローを所持している人がたくさんいれば次につながっていきます。何も仙台の次がすぐに全国展開ということをしなくて良いですし、東北限定くらいで手を伸ばしていってもいいわけです。そうやって少しずつ領土を広げていくという作戦もあったと思います。

 

更に、欲しい人には先に予約受付するなどして商品を確保するべきだったと思います。それすらせずに店頭販売のみという状態はこれだけアイコスの状況を見てきていて、時間もたくさんあった上でなぜこんな惨状?といわざるを得ません。会社としてのマーケット力が弱すぎるということになります。ブランド価値は、手に入らないから上がるということではないと思っています。みんなが持っているから上がっていくのです。私はこの品薄商法は失敗と思っています。

 

 

物を売るのに慣れていない

これまでにタバコという業界において、品切れというものはなかったでしょう。災害等でコンビニにタバコが並ばないということはありましたがこれは仕方がないことです。タバコの種類は100種類以上あり、人気も分散するため人気が出すぎて買えないなんてことはありえませんでした。ですので、販売の見通しが非常に甘かったということになります。しかし、本当に売れるかどうかと悩むことも事実です。アイコスの販売は仕方なかったといえなくもないわけですが、グローはどうだったでしょうか。アイコスとしては、グローが同じような路線で来てくれて助かったという感じでしょうね。

 

 

まとめ

完全に完売したという話でこの記事を書いていますが、明日以降もしかしたら大量入荷する可能性もあります。なんにせよ発売してまだ1日しかたっていないのですから。しかし、私が気になるのは、友人に行ってもらったコンビニがほぼ全て次回の入荷は来年といっていたことから、このような記事を書いたということになります。過剰供給だったり品薄商法だったり、個人的な意見もたくさん書きましたが、結局のところどちらだ良かったのかはわかりません。それにしてもあと半年もすればどこでも何個でも買えるような状況が来るでしょう。まだまだ熱は冷めそうにありませんが、手に入れられる日を楽しみに待ちましょう。