田舎の電車の面白いところ

私の居住区は東京都ですが、生まれは田舎の町です。真の田舎と言える町に住んでいる人から比べたら全然田舎じゃないなんていうかもしれませんが、東京から考えれば多く町が田舎です。田舎といえば車移動ですが、電車がないわけではなく、どうしてもという場合には電車も使います。年末年始の飲み会の際電車を使いましたのでその話をしていきます。

 ワンマン電車

都会ではありえなと思いますが、田舎の電車はワンマン何てこともあります。私もワンマン電車には初めて乗りましたが、私が乗車した電車は2両です。ホームには乗る場所が決められており、降りる場所も先頭車両のみです。まぁ2両しかないので先頭車両に移動するといっても大変ということはありません。私が乗車した際は、結構混んでいました。すると、

「今日混んでるね」「帰省組が利用してるんでしょ」

なんて会話が聞こえてきます。混んでいると言っても、たっている人が数人くらいですが、地元の人にしてみるとかなり混んでいる様子。廃線にならないのが不思議なくらいですね。

 

駅への到着スピードが遅い

到着時刻が遅くて時間が遅れるということではありません。ホームに電車が入ってくるスピードが遅いという話です。東京など都会であれば、電車は15両編成などで走っており、ホームに突入してくるスピードもなかなかのものです。そのまま減速を続けて、止まります。電車もホームも長いので、当たり前ですね。しかし2両編成ともなればホームでも人が立っている場所は限られています。ピンポイントで電車を止めますので、ゆっくりと走ってきます。このゆっくり近寄ってくる感覚がめちゃくちゃ違和感があります。逆にこのスピードに慣れている人が都会の電車を見たとき、「なんちゅースピードで突っ込んで来るんだ!」なんて思うことでしょう。ちなみに私は上京してきたときそう思いました。

 

 

隣に人を絶対座らせない

都会の電車で座席が空けば戦いが始まります。若者であろうが、老人であろうが目の前の席が空けば絶対に座ることでしょう。ですので、立っている人がいるのに座席が空いている何てことはまずありません。しかし、田舎の電車はすごいです。自分の隣には必ずバッグなどを置いて絶対に座らせないようにします。ですので必ず1マスずつ空いている状態で座ります。これも若者でも、老人も同じで絶対に隣には座らせません。そして誰も座ろうともしません。ボックス席がほとんどなんですが、4人座れるところ、2人までしか座らず、中には正面の座席をオットマン代わりにしている人も多数です。なんて無駄なんだろうと感じます。これは本当にすごいと思いました。ちなみに私が乗った駅が始発駅に近いため座ることができました。荷物はちゃんと膝の上に乗せて誰でも隣に座ることのできる状況を作っているにもかかわらず、誰も座りません。立っている人で車内が混み始めてもです。逆にこっちが立っているという状況で席が空いていてもとても座れるような雰囲気ではありません。田舎では座席は2つで1つなのです。

 

 

無人駅

都会で無人駅なんてことはまずないかと思いますし、仮に営業時間が終わっていても絶対に改札口があります。しかし無人駅は人もいなければ改札口すらありません。改札のある駅でパスモをタッチして無人駅に到着したらどうするんでしょうね?こう言っちゃなんですがもう少し工夫しないと、不正されそうなんですがその辺は大丈夫なんでしょうか?

 

 

最後に

里帰りしてもまず電車に乗るなんてことはなかったんですが、今年は利用せざるを得ませんでした。もちろんこれまで一度も乗ったことはないなんてことはありませんでしたが、田舎の電車に乗るのは10年ぶりくらいです。その間にだいぶ変わってしまったようです。当時私が使っていたときでもワンマン何てことはありませんでした。隣に座らないということは変わっていませんでしたね。田舎の人口はどんどん少なくなっていっていますが、この先もっと利用者が少なくなってきたら廃線ということになりかねません。その未来はいつ来て、来たらどうなるのかということはあまり想像できませんが、遠くない未来がそうなる可能性は十分ありますね。だからと言ってどうすることもできないですし、見守ることしかできません。ある意味貴重な体験ができてよかったと思います。