IQOS(アイコス)などの加熱式タバコの値段について

今回はちょっとした雑談です。アイコスなどの加熱式タバコの値段について話をしていきたいと思います。現在アイコスなど加熱式タバコこの値段は、紙巻タバコと変わりません。物によっては紙巻タバコのほうが安いというものもたくさんあります。皆さんこの価格設定はいかがでしょうか?

 なぜアイコスも同じ値段なのか

アイコスなどは加熱式タバコといえど、タバコはタバコです。タバコというカテゴリに入ってしまえば当然税金が取られるわけです。そしてタバコは、税金の塊といわれるほどかなりの%が税金となっています。その量はなんと60%以上。もし税金が一切かからなければ、40%の値段で買えるということになりますね。こればっかりは法が絡んでいるのでどうすることも出来ません。

 

税金の使い道

タバコを購入することで収めていく税金は一般会計の財源になります。他の税金とごちゃ混ぜになるので、タバコから集めた税金は「この分野」と決まったものに使用されるというわけではありません。よく健康被害で結局そこに税金を使うことになるなんて話もあります。もちろんタバコで集められた税金の一部は病院関係で使われているでしょう。それは、タバコによる健康被害だからということではなく、あくまでも一般会計だからということです。(詳しくはわかりませんが、病院関連の税金が一般会計であれば) タバコで得られる税金は年間2兆円を超えており、非常に重要な財源です。これが減るようであれば、様々な部分に影響が出てくるかもしれません。

 

 

税収の推移

なぜタバコの税金を年々上げているのでしょうか?普通に考えれば、更に多くの税金が欲しいから上げると考えるのが一般的ですよね。しかし、あげれば上げるほどタバコを吸う人が少なくなっていき、下手すれば税収が減ってしまいます。実際にタバコからの税収はどれくらい変化しているのでしょうか。

1996年 → 2.13兆円

2015年 → 2.15兆円

おおよそこんな感じになっており、ほとんど変化がないことがわかります。税率は上がっているので、販売本数が変化しており3400億本から1800億本くらいまで減少しています。1996年から販売本数が約半分になったのですが、税収は変わらないということですね。

 

 

増税の狙い

頭のいい人というか、税率を上げようと考えた人が上記の推移を予想できていたかはわかりませんが、結果的には大成功といえるのかもしれません。税収は変わらないのに、販売本数が減り、吸う人も減る。そうなると、健康に影響を及ぼす可能性も少なくなり医療関係や、税金で建てられている建物などにタバコの施設を設置しなくても良くなります。また喫煙所を清掃するという人件費だって削減することが出来ます。他にももっともっといいことはあるでしょう。となればタバコ自体どんどん販売を減らして、税金を維持することが出来ればさらに世の中は良くなっていくかもしれません。

 

 

金か健康か

国がどちらを重視しているのかということでこの先の話が変わってきます。まず「税収を少しでも上げたい、もしくは維持しながらも販売本数を減らしたい」ということであれば、どこまで増税するか見切りをつけなければいけません。これまでもタバコの中毒性を生かし、少しずつ増税してきました。「20円くらいの増税ならやめない」なんて話もよく聞きますが結果的に販売本数が減っていることを考えると、吸わなくなる人も増えているということです。例えば明日からいきなり2000円となったとしたら、吸わなくなる人はかなり多くなるでしょう。仮に税収が1兆円を切ってしまうようなことがあれば、これまであった1兆円をどこかで補充しなければいけません。それは今までタバコを吸っていなく、全く関係ない人にも影響が及ぶわけです。消費税が上がったり何かの税金が高くなってしまうでしょう。吸わない人にとってはいい迷惑ではありませんか?確かにタバコというものがもともと存在しなければ、当たり前のように別の形で払っていたかもしれませんが、現在はあくまでも、喫煙者が払っています。これが少なくなったらから、非喫煙者から金を徴収するわといわれて喜ぶ人はいないでしょう。そこで次です。

 

「健康に悪いから可能な限り撲滅したい。世の中がそういう流れだからタバコを少なくしたい」という考え方であればどうでしょうか。あくまでも現在タバコを吸っている人にはタバコをやめてもらわず、タバコ自体がクリーンなものに置き換わるとしたらです。プラス、税収もそこそこ変わらない程度に維持する。前置きが長くなってしまいましたが、ここからが今回の本題です。

 

 

加熱式タバコのスティックは安くするべき?

タバコのイメージといえば、火事になったり、副流煙の影響であったり、非常にイメージとしてはよろしくありません。そんなイメージを払拭するかのように販売された加熱式タバコは、煙を出さず、火事にもならない、匂いも付かないなどなど、こんなクリーンなイメージを全面に押し出してきました。これまで喫茶店などでも全席禁煙といわれる場所が多くなっていますが、都内などでは、続々と加熱式タバコならOKという店が増えてきているようです。それだけ影響が少ないと考えられるからでしょう。そうなると、どうでしょうか。タバコの税収が激減する未来があるなら、せめて紙タバコではなく、加熱式タバコに移行してもらったらいいと思いませんか?健康被害としても影響は激減していると思いますし、紙巻タバコに比べてはるかに優秀だと思います。吸わない人もこれまで通り余計な税金を納めることはありません。最近でも多くの人が加熱式タバコに移行してきていますが、まだまだまだまだの話です。ここで一つ起爆剤として、加熱式タバコの値段を下げてみるのはどうでしょうか。例えば、現在約60%の税金を30%に落とす。こうなるとどういうことが起こるでしょうか。

 

 

値段を下げたら

値段を下げれば多くの人が紙巻タバコから加熱式タバコに移行することになるでしょう。逆に紙巻タバコの値段を上げてもいいですよね。そうすると今まで問題だった、灰、熱、煙などタバコ本体から出る問題はどんどん少なくなります。また、健康被害についても、現状では紙巻タバコよりも影響が低くなりよい方向に向かうでしょう。(加熱式タバコの人体の影響は現在研究中のようです。一応クリーンとされていますが、本当にクリーンかどうかは今後の研究結果に注目が集まります) しかし、問題は税収です。税率が低くなれば当然、税収は下がります。もちろん、タバコ自体が安くなることで今まで禁煙していた人が復活するということもあるかもしれませんが、現在と同じ税収まで持ってこれるかというと難しいと思います。禁煙に成功した人は戻ってこないことが多いと予想できます。この政策によってどれほどタバコの税収が下がってしまうかはわかりませんが、多少下がってしまった部分に関しては、全国の市民に何らかの形で支払ってもらうことになるかもしれません。しかし、これによって紙巻タバコを激減させ、クリーンな町を目指すことが出来るかもしれません。(ポイ捨て問題はありますが)

 

 

最後に

あくまでも税収がという話であるなら、金額は下げられません。むしろどこまで上げていくのか線引きは難しいでしょう。しかし健康被害や、世界からの目という意味で紙巻タバコを減らしたいというのなら、加熱式タバコの値段を下げれば効果は有ると思います。加熱式タバコを20円下げ、紙巻タバコを20円上げるだけでそれなりの効果はあるのではないでしょうか。そして、税収もそこまで変わらないと思います。世の中、一度上がった税金が下がる例はほとんどありません。もちろん頭のいい人がもっと深い部分で、下げたらどうなるかということを考えた上での現状維持、もしくは増税となります。(ちょっと皮肉も入っていますよ笑) しかし、かたくなに上げる方向だけに目線を向けるのではなく、低くしたときの影響やメリットも考えてみたらどうかというお話でした。この記事私の妄想記事なので、穴だらけの話だと思います。まぁ、加熱式タバコを使う身として、少しでも安くなったらいいなと思って、なにか理由を探してみたというのが本音です笑 近い未来、値段に差が付くといいななんて思っています。