IQOS(アイコス)とglo(グロー)を比較してみて

少し前にアイコスをようやく手に入れて、グローと吸い比べをしています。それぞれの特徴があり、どちらがいいかという部分の話をしていきたいと思います。結論から言えば、どちらがいいということはなく、好みの部分が全てです。しかし、味だけでなく様々な部分があるのでその辺も含めて確認していきます。

 外観

アイコスは、チャージャーとホルダーのセパレート式、グローは本体のみのワンピーススタイルです。当然グローのみのほうが持ち運びや扱いやすさは上手ですね。アイコスは、ホルダーを忘れるかもしれないというリスクもありますが、それはほとんどないかと思います。それは下記で話していきます。あとは吸っているときの見た目です。アイコスは、タバコらしい雰囲気を出せますが、グローはちょっと異質な感じですね。パックジュースを飲んでいるような感じです。これが好きという人もいると思いますが、多くはグローのスタイルは好まれないようです。

 

メンテナンス性

これは圧勝でグローです。まず、グローは周りから暖めて水蒸気を出すタイプです。そしてアイコスは、ブレードに葉っぱ部分を刺して内側から熱します。この違いがメンテナンス性に差が出ています。グローの場合、外側から暖めるといいましたが、当然外周は紙で覆われています。ですので、内部が湿った葉っぱと接触することはまずないわけです。吸った後、何時間放置しようが、葉っぱが付着することはありません。しかし、アイコスは、吸い終わりそのままにしておくと葉っぱ自体が冷えてしまいます。そうなると、ブレードに葉っぱが付着してしまい、清掃が必要になるということです。私の場合は、アイコスにタバコを刺したまま放置したことがないのでなんともいえないのですが、私の周りはそういっていました。

 

そして清掃です。アイコスは比較的頻繁に清掃を行わないと、故障の原因になるようですが、グローは相当放置していても汚れることはありません。もちろんグローも細かい清掃を推奨していますが、その必要性はアイコスに比べるとはるかに低いといえると思います。さらに、グローの場合はアイコスのブレードのように突起物がありません。ですので、手荒に専用のブラシで清掃しても内部が壊れることはありません。アイコスは汚れやすい上に、ブレードという要の部分が折れるという心配をしなければいけないので清掃にも気を使うことになるでしょう。

 

 

壊れやすさ

まだどちらも壊れたことがないので、周囲の声や、予想という話になってしまいますが、外観としてはグローの方が壊れにくいかと思います。もちろん何もしていないのに内部的に壊れるということに関しては、どちらが優れているかわかりません。アイコスもグローも稼動部分は2箇所です。しかしグローは両方ともあってもなくてもいいくらいの蓋としての稼動部分です。アイコスはチャージャーにホルダーを収めるための蓋、ホルダーのタバコを抜くときに動かす部分です。これはどちらも要の部分となっており、どちらかが壊れると使えなくなる可能性が高くなります。また、充電自体もグローは本体に直接USBを刺せばいいのですが、アイコスの場合、チャージャーにUSB、ホルダーは本体に入れて充電します。チャージャーはグローと同じなのですが、ホルダーの接触部分が壊れる可能性があります。この辺を考えると物理的にはアイコスの方が壊れやすいということがわかります。様々な報告でもアイコスは1年くらいで壊れてしまうという話も聞きます。グローはまだ発売から1年たっていないので今後どうなっていくかというところでしょうか。

 

 

使いやすさ

これもグローが圧勝です。グローは本体にスポッとタバコを入れて吸うだけです。捨てるときもそのまま軽く外すことが出来ます。一方アイコスは、一度チャージャーから出し、慎重にブレードにタバコを刺し、吸い終わったらすぐに外さなければいけません。吸い始められる時間はアイコスの方が短いですが、せいぜい数10秒の違いです。私の場合はそれほど気になりませんでした。

 

 

吸ってみて

ここまで機器としては、見た目以外ではグローの圧勝ですが、ここからがアイコスの本領発揮です。まず満足感は圧倒的にアイコスの方が上です。ニコチン量が多いんでしょうね。グローは最初タバコを吸っている感じになるのですがあっという間にタバコ感が消えてしまいます。吸える時間はグローが3分、アイコスが6分or14回吸い込むとなっています。これも非常に大切な部分だと思います。ゆっくり吸う人にとってグローの3分間は短いと感じる人が多いでしょう。私の場合は、通常のタバコでも2分くらいで吸うので、逆にグローが長いと感じました。アイコスは、6分間の終了になったことは一度もないです。こちらも同じく2分くらいで吸い終わってしまいます。そういう人はグローでも時間としては十分楽しめると思いますが、そうでない人は注意が必要です。

 

 

使いやすさや、メンテナンス性も重要ですが、最終的にはこの部分に尽きるということでしょう。自分で吸ってみないとわからないことですが、私の感じたことを書いていきます。まず上記でも書いたとおり、満足感はアイコスがはるかに上です。しかし、ここでは満足感はおいておいて、味について書いていきます。まず、グローですが、非常にクリアな味がします。タバコらしくない感じです。どのタイプでも全てすっきりしています。擬似的に煙を作ろうとしたけど、失敗して煙の味にならなかったという感じでしょうか。しかしこのすっきりした味が悪くないと思っています。

続いてアイコスですが、こちらは少し雑味があります。独特の匂いもアイコスの方が強いのですが、タバコらしいといえるのはアイコスです。こちらは煙っぽさが少し再現されています。アイコスの方が紙タバコからの移行がスムースかもしれません。

私の場合グローから入ったのですが、すっきりしすぎているせいか、普通のタバコはもちろん、アイコスでさえ「不味い」と感じました。それくらい苦味に違いがあります。どちらも悪くはないのでしょうが、個人的にはアイコスの方がタバコらしいと感じています。

 

 

それぞれの工夫されているところ

これは意図してそうなったのか、たまたまなのか、もしくはメーカーは何も思っていなかったが、私が感じていることなのかわかりませんが、なるほどと感じた部分を書いていきます。

 

まずグローですが、

  • 一体式の機器であるということ
  • タバコが細いということ
  • メンテナンス、使いやすさ重視になっているところ

これらがグローの工夫されているところだと思っています。タバコが細いというのは私にとってデメリットではあるのですが、通常の紙タバコと変わらない長さのスティックを使うようでは、タバコの箱が大きくなってしまいます。本体と、タバコと持ち歩くとかなり体積をとってしまいます。また、外から加熱するという部分でも、中に熱が通りにくくなることでしょう。熱量を増やすとバッテリーが足りなくなり、更に大型化が必要だったかもしれません。この辺一気に解決できている工夫だと思います。

 

次にアイコスですが

  • 毎回ホルダーにチャージしなければいけない部分

ここです。これはデメリットと受け取られますし、実際に手間なので、デメリットといえるでしょう。しかし、これはホルダーをなくさないようにすることと、どうしてもブレードに葉っぱが付着してしまうからこその工夫なのではないかと思っているわけです。ホルダーに充電しなければ、次が吸えないような作りにすることで、確実にホルダーにしまうわけです。ということでホルダーとチャージャーが別々に保管されるということも少なくなります。そして、スティックを外さないとチャージャーには入れられません。この操作によって、汚れの低減が出来ているのではないかと思っています。これは地味に良い部分だと思っています。

 

 

最後に

いくつかの観点から二つの製品を比べてみました。一言二言で言うなら、

「クリアな味わい。扱いやすいグロー」

「少し面倒でもタバコらしさを追い求めたアイコス」

といった感じでしょうか。もちろんどちらが優れていると思うかは人それぞれだと思います。ちなみに私は現在、どちらを継続的に使っていくか迷っています笑 ハードとしても、味としてもグローの方が好みなのですが、満足感という部分で一気にアイコスが肩を並べます。もうしばらく両方を使ってみようかと思っています。