書類選考は大切なスタートライン

この世界は、全ての人を時間をかけてしっかりと評価するということは行いません。見込みがありそうな人に対してしっかりと面談を行い、人を評価します。そこで使用されるのが、書類選考です。書類なんかで自分の何がわかるんだといいたくなるかもしれませんが、これは非常に大切なことです。

 人の選び方

高い社会的地位を有しているコミュニティーほど、多くの人が集まります。それは、会社であっても、スポーツであっても全て同じです。審査する側の人間は当然少なく、たくさんの応募があったとしても全ては見切れません。そこで多くのコミュニティーで採用されるのが、書類選考です。ここで審査を通過しなければいけないわけですが、書類に書くことが出来ることの多くは学生時代に歩んできた道です。この部分が劣っているだけで選考から漏れてしまうのが日本ということです。これは悪い風習ともいえるかもしれませんが、現実的に考えると仕方がないことなのです。

 

書類には何を書くか

書類というのは多くが「履歴書」ということになります。今まで書いたことがある人も、これから初めて書く人も、もう一度内容を良く見てみましょう。この書類に書く内容だけで審査する側は判断してしまうわけです。では何を見ているのかということですが、多くはこれまでの進路です。例えば、超超大企業の場合、指定の大学を1年生から入学し、4年生となって卒業し、新卒しか取らないなんて超狭き門もあります。編入なんかでは当然落とされますし、留年、浪人なんかも落ちる対象になるでしょう。それくらいピカピカの人間ではなければ入れないのです。もちろんそういった会社なんかこちらか願い下げだと思うことでしょう。私も別に入りたいとは思いません。しかし、それなりに多くの応募があったとして、周りは大学卒業、あなたは高校卒業という条件だとした場合どうでしょうか。全ての人間をしっかりと評価する時間はないので、その人がどうだということではなく、大学卒を残して、高校卒は落とす可能性は高いですよね。もし自分が青年時代ヤンキーとして立派に不良をおこなった結果、すばらしいコミュニケーション能力を取得し、様々な応用が利く優秀な人間だとしてもそれを出すことなく、落選ということになるわけです。もし本当に優秀なら会社にとっては大きな損害となります。しかし、それを判断する時間などないのです。ですので、書類に書く内容は非常に大切なのです。

 

 

 資格があれば大丈夫か?

履歴書には資格を書く欄があります。ここに優秀な資格があれば採用される可能性は高くなります。しかし、それは新卒入社なのか、中途入社なのかで大きく変わります。中途入社は即戦力を求めています。逆に中途でこの欄に特に何も書くことがなければ選考から落ちる可能性が高くなるでしょう。しかし、新卒ではどうでしょうか。企業にとって必要な資格というものの多くは、「実務〇年で受験資格をもらえる」というものが多いです。当然入社してからでないと取得できないので、ここは空欄だっていいのです。もちろん学生時代に受験できる資格をたくさん書いてもいいのですが、そんなものは大したアドバンテージにはなりません。重要なのは最終学歴だったり、通っていた学校ということになります。

 

 

空白期間があるとどうなるか

よく、学校を卒業してから1年間就職しなかったため履歴書に何も書けないという話があります。これはマイナスになるのかという話ですが、なぜ空白の1年があるのかという話によって変わってきます。例えば、「就職したらもうなかなか長い休みを取れないので、世界を旅していた。」といった場合はプラスに働くかもしれません。「バンドでメジャーデビューを目指していたけどあきらめた」などもありかもしれません。企業にとってどういう風に見えるかはわかりませんが、その企業がそういった経験を大切と考えているようであればプラス、遊んでばかりで社会を舐めていると見られればマイナスとなることでしょう。こればっかりは判断する側の話なのでなんとも言えません。しかし、ただ遊んで何もせずに時間だけが過ぎたということであれば、それは確実にマイナスになる可能性が高いです。また、嘘を書くことはあまりオススメしません。突っ込まれたときにボロがでる可能性が非常に高いからです。それならば正直に「何もしていなかった」といったほうがいいかもしれません。

 

 

書類選考を通過したら

書類選考が通ればこっちのものと考えることが出来る不良は多いかもしれませんね。先輩後輩の縦社会で生きてきていれば、自分の感情を豊かに伝えられるかもしれません。笑ってみたり、照れてみたり、元気が良かったりということは、面接においては非常に高く評価されます。もちろん不良だってコミュ症はいると思います。であれば、それは何とか克服するか、書類に書く内容を豪華にするしかありません。書類もダメ、コミュニケーションもダメということであれば、それはただの無能と言わざるを得ません。

 

 

最後に

書類で人を判断するなど絶対に不可能なのですが、実際には書類で人を判断するのが世の中です。自分が優秀だとどんなに叫んでも絶対に届くことはありません。もちろん倍率の低い小さな会社を狙えば、面接までこぎつけることは可能でしょう。あなたがその地位で満足できるなら良い判断かと思います。今一度自分は最後にどこに立っていたいのかということを考えていきましょう。