上海旅行#05 中国の道路事情と電動バイク

日本人がイメージする中国の道路は「無法地帯」といった感じではないでしょうか。ハチャメチャに車が走っており、自転車が多く、人もたくさんいるという感じですかね。私もそう言ったイメージを持っていました。果たしてそれは真実かといえばだいたい真実です笑 しかし微妙に進歩しているという関わってきていることもあるかもしれないので私が感じたことを書いていきます。

 自転車も多いが一番は電動バイク

中国で一番びっくりしたのは電動バイクの多さです。よく大量の自転車と原付が走っている絵を想像するかもしれませんが、実際には電動バイクの数が多かったと思います。それから上海ということもあるんでしょうが、あんなにゴミゴミはしていませんでした。私は勝手に電動バイクだと思っていますが、エンジン音が聞こえず、「スー」と過ぎ去っていく感じはおそらく電動バイクかと思います。しかし、エンジン音が聞こえないということで無音で近づいてくるので結構危険です。おまけに縦横無尽に走っているのでいつぶつかるかわかりません。非常に危険であるのは間違い無いでしょう。

 

右折は赤信号でもOK

法律を確認したわけでは無いですが、走っている車の状況を確認する限りでは、この国も赤信号でも右折が可能です。(中国は日本と逆で右側走行)ということで安全が確認できれば、いつでも右折することができるのですが、これもまたなかなか驚かされます。グアムやハワイなどアメリカ系も右折は安全確認ができていれば常時行うことができますが、人が歩いているようなシーンではまず突っ込んできません。自分の進行方向が赤信号ということは、横断歩道の信号が青である可能性が高いです。ですので基本的に歩行者を優先してくれます。しかし、中国ではそう言った配慮は少なく、車が優先のように感じます。人は横断歩道の信号が青でも左右から突っ込んでくる車に注意していなければいけません。もちろん全ての人がそう言った運転をするということではありません。しかしかなり多くの方が、歩行者を無視した運転をしているようです。

 

 

道路がガタガタ

こればっかりは日本と比べるのは間違っているかもしれません。日本の道路は非常に優秀で、東日本大震災の時も素早い復旧に、世界的に驚かされていました。また、日本の道路は非常に綺麗で走行も安定します。中国の道路はガタガタという感じの場所が多々ありました。上海は大都会です。富裕層もたくさん住んでいますので良い車を所持している人がたくさんいます。そのため街を歩いていてもフェラーリアウディ、ベンツ、BM、ポルシェなどなど高級車が目立ちます。そんな中でも「高級スポーツカー」と言った部類に含まれている車に関しては非常に走りづらそうでした。スポーツカーの足回りは固めにセッティングされていることが多いため、地面の凹凸に車体がボインボイン跳ね上がっているのです。大都会でこれなのですから、田舎で走った場合は一体どうなってしまうのだろうかと感じました。

 

 

旅行者は保険に入ることをおすすめします

日本人は、日本の道路事情から考えても歩行者がかなり守られています。どんなシチュエーションでも歩行者が強く、歩行者がいるなら止まるしかないというのが日本です。そういった環境に慣れた状態で中国を歩くと非常に危険です。中国で日本人観光客の交通事故は多いという話も聞きます。とにかくどこを歩いていても車が突っ込んでくるという意識を持っていなければいけません。それがこちらの信号が青だとしてもです。ということで、中国に旅行に行く際には保険に入っておくべきだという話もあるようです。食中毒や通常の怪我など用とも考えられますが、一番は交通事故の際に効いてくるのではないでしょうか。私自身は保険に入らず、注意力をあげて歩いていましたが、日本の感覚で歩いていたらぶつかっていたかもしれないというシチュエーションは何度もありました。

 

 

中国人の安全確認 

そんな危ない中国の道路事情な訳ですが、そこら中で事故が起きているわけではありません。事故は一度目撃しましたが、それ以外は特に何もありませんでした。こんなに危険な運転が多いのにさすがだなと感心しながらも中国人を観察していると、子供も、老人も安全確認が素晴らしいです。例えるなら歩いているのに、車を運転しているような安全確認を行います。左右はもちろん、巻き込み確認のように斜め後ろ後方を見ていたり、後ろを確認する回数が多かったりとやはりこの環境ならこれくらいは必要なんだなと感じます。人がみんな安全確認をしっかり行なっているためこんな状態でも事故が起きにくいのかもしれませんね。

 

 

うるさいクラクション

中国はとにかくクラクションがうるさいです。日本でクラクションがなるシーンというものは1日に何度も見るようなものではありません。よほどのことがない限り鳴りません。しかし中国は10秒に一回以上鳴っているような気さえしてきます。このクラクションの多さも事故にならない理由でしょう。日本的な考え方をするとクラクションは「威嚇」という位置付けで捉える人もいます。鳴らしただけで揉めたりもしますよね。だからよほどのことがない限り鳴らさないのです。しかし中国ではおそらく「ここにいるよ!」という意味合いで使っているのではないかと思うくらいクラクションがなります。鳴らされて不快に思っていないのかはわかりませんが、どこでもバンバン鳴っているのであまり何も感じていないのではないかとは思います。

 

 

エピソード

私が上海を歩いている際に一度、車と電動バイクの衝突事故がありました。電動バイクに乗っていたのは女性の方で少し吹き飛ばされた形になりました。日本では当然警察が駆けつけ事故の処理を行います。事故が目の前で起きた時、「このあとどうなるんだろう」という気持ちもあって少し見ていました。すると女性はすっと立ち上がってバイクを起こし、そのまま走り出してどこかに行ってしまったのです。車も別にどうということもなく普通に走り去ってしまいました。お互いのボディは傷ついているのにも関わらず弁償やら保険やらという話にならないのです。もちろんこれがレアなケースということも考えられるのでなんとも言えませんが、その光景にびっくりしました。事故を起こしてもこんな感じで済んでしまうというのなら少々怖いなと思ってしまいますね。

 

 

最後に

日本の道路に比べて中国の道路は本当に危険です。中国ではマナーが悪いという判定はされないのかもしれませんが、日本から考えるとマナーのかけらもない運転と言えるでしょう。しかしそこは中国です。旅行で行っているのであればそのルールに従うしかありません。どちらが悪いという話ではなく、自分の身は自分で守らないといけません。でもそれって日本でも同じなんですよね。日本の場合は車が歩行者にぶつかった場合、車はキツく罰せられるわけですが、歩行者がノーダメージということはありません。もし後遺症が残る怪我になったら「責任責任!」と声を大にするでしょうが、本当にそれで満足なのですかという話です。そんな責任いらないから元の自分に戻してくれと思うことでしょう。もう少し自分の身は自分で守るという意識があれば防げたかもしれないのです。ということで中国の街を歩く際は十分気をつけるようにしましょう。