虹はくぐることができない

皆さん知っていましたか?虹はくぐることが出来なのです。今日車を運転していたら、目の前に綺麗な虹がかかっていました。この人生の中で一番綺麗にかかっていました。綺麗というのは美しいということではなく、山から山へ綺麗にかかっていたのです。これは人生初の虹くぐりができると期待しておりました。

 虹の発生メカニズム

私は専門家でもないですし、虹に対して特に関心があるわけでもないので詳しいメカニズムに関しては省略します。簡単に説明すると、雨粒などの水分に太陽光が当てられ、波長、屈折率の違いから虹が見えるといった感じです。洗車などをしているときもシャワーで小さな虹がかかったりしますが、触ることはできません。

 

さぁ!虹をくぐります

こんな完璧にくぐれそうなシチュエーションは生まれて初めてです。道はまっすぐ伸びていますので虹のど真ん中を通過できそうです。周囲を見た渡し、シンボルになるような建物を目印にしました。その建物をあたりの真上が虹ということになります。しかし、シンボルまで到達しても虹をくぐれません。なんということか、虹は更に奥に移動していて進んでも進んでも虹を追いかけている状態です。そしてある程度進んだら虹はいえてしまいました。結局虹をくぐることはできませんでした。

 

 

なぜくぐれないのか

これは観測している場所が重要です。波長、屈折率が違うことで従来の太陽光の成分が変化し虹が観測できるわけですが、今虹が見えている場所を離れると、距離などの関係から虹は消えてしまいます。今回のケースでは虹が観測できる条件がそれなりの広範囲で起こっていたので少しくらい進んでも虹は消えませんでした。しかし、虹のサイズ感、距離感というものは観測し始めた瞬間からほぼ変化がなく発生しているだろう位置も自分の移動と共にずれていきます。

 

 

虹はその場所に存在しているわけではない

虹は幻のようなものです。人間の目が、変化した太陽の光を見るとことでそこにあるかのように感じてしまうということです。私が虹をくぐろうとしたときシンボルにした建物がありました。実際に私の目で虹を捉えながらも、別の人がシンボルの建物に行ってもそこが虹の真下ということではないわけです。虹はどこでも存在しないのです。

 

 

他人の目からならくぐることはできる

自分は虹に近づいても一生追いつくことはできませんが、他人の目ならくぐっているシーンを観測できるでしょう。私を見ている他人がその位置を変えずに、私が進んでいく様子を確認すれば、虹をくぐっているという絵を見ることができますね。写真なんかを撮ってもらえば、すばらしい物になるかもしれません。

 

 

まとめ

人生初めて虹をくぐれるのかと思いましたが、不可能でした。もちろん上記の予備知識も多少はあったのでくぐれるとは思っていませんでしたが、実際に最高のシチュエーションを前に検証したところ、やはり不可能でした。アニメなどでは虹の上を歩いたり、アーチをくぐったりなんてシーンがあったりしますが、あれは厳密には虹ではないということですね。虹のような質量がある物体ということです。しかし結構ワクワクして走っていました笑 自分の目でくぐっていることが確認できれば結構ファンタジーですよね。世の中は不思議なことがいっぱいです。