低学歴を社会が許さないわけ

不良でありながら社会的地位を持っているのなら何の問題もありません。しかし、学生時代、不良活動を中心に生きてきていると、どうしても社会に出た際には立場が弱くなってしまいます。そんな中どんなに優秀な部分をアピールしても言葉では「優秀だね」なんて言われても「地位」として認められることはほとんどないでしょう。それはなぜなのでしょうか。

 社会に出ると

私が思うに、こういった元不良の方が仕事の覚えもいいですし責任感もあり、しっかりしている印象を持っています。もちろん、不良経験なしで優秀な人もたくさんいると思いますが、「この人が、不良の道を進まなければもっと別の人生を歩めただろうな」と思うこともあります。しかし、そんな優秀な元不良を作ったのは、青年時代の不良行為なのです。そして、下から上に上がっていくのは社会が許しません。

 

 

なぜ許さないのか

例えば今不良をやっている人なら今の自分の学生生活を思い浮かべてください。例えば自分が中心グループのトップクラスにいるとして、クラスで冴えない人がいます。こういった人がでかい顔をし始めたらむかついたりしませか?クラスのかわいい女子と遊んでいたら?そうならないように、ちょっと怖がらせてやって調子に乗らないように仕様なんて思いますよね。それは自分の現在の地位を守るためです。自分はこの世界の中でトップクラスに偉いんだということをみんなに示します。

 

しかし、社会に出ると今度はそんな冴えない人が、地位を得て偉くなっていきます。彼らには自負があります。「学生時代に不良たちから良い扱いをされなかった。だからたくさん勉強していい大学に入った。視してようやく手に入れたこの地位をあの頃何も頑張っていなかった不良たちに簡単に渡すか。」と思うわけです。当然ですよね。不良も学生時代に同じことを思って圧力をかけていたことを、今度は冴えない人が「社会的地位」という力を使って同じことをし返してきます。

 

 

別に冴えない人だけの話ではない

ここまでに「冴えない人」という言葉を使ってきましたが、別に冴えない人が嫌がらせをするだけという話ではないです。不良でありながらも、最終的に高い地位を得た人がいたとしてそんな人なら、不良の気持ちをわかってくれると思いますか?多分わかってくれると思います。ただ、だから地位を渡すということはしないでしょう。多分口に出すか出さないかはわからないですが、

「身分が、レベルが違うんだから相応にな」

と思われて終わりです。どんな人が上に立っているかではないんです。持たざるものが与えられることは非常にまれということになります。

 

逆に自分が不良上がりの権力者だったらどうしますか?今なら「不良でも使えるやつは使う」なんて思うかもしれませんが、その立場に立ったとき、いろんな世界が見えてくるでしょう。そして、大半と同じように、「学歴がないからだめ」といった答えを導き出す可能性は高いです。

 

 

最後に

「学歴なんて全く関係ない。俺はできる人間だから」なんて思っている人も少なくないかもしれません。しかし、社会はそんな風に思うことは有りません。学歴は人を評価するために非常に重要な要素であるということを忘れてはいけません。ただ、これまでにも言ってきていますが、学歴を得るために、不良をやめましょうと言い切っているわけではないのです。もちろん、不良を卒業して普通に生活するということが出来るならそれに越したことはないですが、不良をやりながら、学歴を手に入れて、将来的に高い地位を得られるように考えていかなければいけません。