私がキャンプにおいて一番重要視しているのが、質の高い睡眠です。あの寝苦しい状況で、どうしたら快眠できるかということを常に考えています。もちろん質の高い睡眠をとるということだけであれば、家のベッドで寝なさいよという話になるのですが、そういう話ではないわけですね。今回はヘリノックス コットマックスを購入し、使ってみたのでその話をしていきたいと思います。
ヘリノックスコットマックス
画像は用意していなかったので貼りませんが、スペック的には、
幅750×長さ2100×高さ160mm
といった数字になっています。ちなみに他にも種類があって、
- ライトコット 600×1850×130mm
- コットワンコンバーチブル 680×1900×160mm
- コットマックス 750×2100×160mm
といったラインナップです。もう皆さん知った情報ですね。重量はライト→コットワン→マックスの順で重くなります。そもそも少しでも荷物を軽くしたいということであれば、ライトコットやコットワンがお勧めということになりますが、私の場合は、少しでも広く、大きくというところでコットマックスを選択しています。
買って不安になる
大きいことは正義、大は小をかねるといった観点からとにかく一番大きいものを購入しようと考えていました。しかしコットマックスは値段も一番高いのです。実際に私が最終的にコットマックスを購入したとき、その金額の高さから使ってみるまでずっと不安で仕方がなかったです。まず本当に快適に眠れるのかということが重要でしたし、小さめなテントに納まるのかという部分もポイントでした。ネットでコットマックスの情報を探ろうにもあまりないんですよね。ネットの評判などで間違いないのは通常サイズのコットワンコンバーチブル。本当にこの馬鹿でかいコットマックスが必要なのかという不安がありました。また、店頭で寝てみても実際に睡眠をとってみないと真実はわかりません。寝転がったくらいでは良好でも夜中に腰が痛くて起きてしまうということもあるかもしれません。とまぁ非常に不安ではあったのですが、先に言っておきますとコットマックスにして良かったという結果になります。では話を進めていきましょう。
私の体との相性
私のことになりますが身長が180センチ強あります。そうなると全長というものが非常に気になってくるわけです。ライトコットだと1850mmしかないのでほとんどぴったりになります。もちろん足をぴんぴんにして寝るということはないと思うのでそれほど気にならないのかもしれませんが、やはり数字的な余裕はほしいと考えてしまいます。次にコットワンですが1900mmです。頭と足で3センチ~5センチずつ隙間が空く考えると丁度いいといえます。最低コットワンということになります。
次に幅です。これもライト→コットワン→マックスの順で大きくなっていきます。ちなみに日ごろ使うであろう布団のサイズの話をしますと、シングルで1500mmです。マックスでも750mmしかないので普段の布団の半分くらいしかないということですね。これは携帯性を考えれば仕方がないことですが、この辺も少しでも大きければ寝やすいだろうという考えにいたっています。実際に私は横に広くない体型なのでコットマックスであれば非常にゆったりと寝れるという感じです。余裕の部分がたくさんあれば睡眠の質が高くなるということを信じてコットマックスに決定します。
私の使い方
次に私の使い方の話をします。私は、キャンプをするのにいくつかテーマを決めて向かうようにしています。
- 贅沢!車に全部詰め込みのんびりキャンプ
- 駐車場がサイトまで遠いので車でミニマムキャンプ
- ただの移動中の睡眠だから超ミニマムキャンプ
- バイクでキャンプ
といった4種類です。今回購入したコットマックスをどの場所で使うのかというと、【全て】です。どのシチュエーションでも使うことを決めて購入しました。ポイントになるのは、
- ミニマムキャンプで小さいテントに入るのか
- バイクキャンプでバイクに積めるのか
という部分です。大きなテントで寝る場合はスペース的に何の問題もないでしょう。
小さいテントに入るか
様々なテントに入れたことがないのでなんともいえませんが、私が使っている小さなテントはモンベルのクロノスドーム2型です。これに入ればOKですね。ちなみにクロノスドーム2型の室内は、2300mm×1300mmです。コットマックスが2100mm×750mmなのでスペック的には入りますね。ただそれは中で組み立てた場合であってクロノスドームの中でコットを展開するのは非常に面倒です。外で組み立てたものを持ち込めなければいけません。実際に外から入れ込んで見ると、ぴったり納まったという感じです。スペックとしての表記は2300mmですがドーム状なので上に行くにつれて狭くなっていきます。コットマックスの高さが160mmなので当然その位置では2300mmが確保されていません。しかし何とか納まっています。入れるときは少し生地を伸ばすような感じになってしまいましたがそれほど無理がかかっているような気もしません。何とか使える範囲内だと思っています。また、クロノスドームは、グランドシートを持っていればインナーテントを使わなくてもフライシートを取り付けることができます。その中にコットを入れるということであればすんなりと入れることができますので夏などはそういった過ごし方も悪くないですね。
ということでポイントは入り口がどれくらい大きいかということになるかと思います。室内スペックとしては納まりそうでも入り口が狭いと入れられないということも考えられます。その場合は中で組み立てるしかありませんが、1000mmくらいしかない室内で果たしてあれを立てる気になるか疑問です。後は全長が2100mmのテントだとたぶん納まりません。2200mmでどうかという感じですね。
バイクに詰めるか
これは乗っているバイクにもよると思いますが、スペック的には十分載せることが可能です。収納サイズは160×160×540mmとなっています。この中の数字で一番問題なのは長さです。長さは540mmですのでバイクに積載する中では一番大きくなるかもしれませんが、運転に支障が出るレベルに大きいということはありません。160mmの筒というのは少し大きいかもしれませんが、私がこれまで使っていたマット、モンベルU.Lコンフォートシステムキャンプパッド180の収納サイズは165φ×600mmです。ということでマットよりも小さいということになります。もちろん両方持っていき、コットの上に乗せたいということであれば荷物は倍になってしまいますが、このコット、寒さということを考えなければマットなしで十分眠れます。よってバイクキャンプではマットはいらないということになるわけです。
寝心地
最高!この一言です。本当に快眠できました。今までで最も質の高い睡眠だったといえます。他のレビューを見ても皆さん良かったといっていますので多くの方が快適と答えられるものだと思います。もちろん寝心地に関しては人それぞの考え方があるのでここで決め付けることはできませんが、個人的にはコットマックスを買ってよかったと思っています。もちろんコットワンとかでも同様の満足感は得られたと思いますが、私はこっちで満足です。
ちなみにマットは敷いていません。マットを敷いた寝心地はまだ試していませんが、なくても十分快眠できました。ただ、底の冷気は感じ取れたので涼しい季節だと、寝袋を暖かいものにするか、マットを敷くかどちらかが必要になるかと思います。
不満点
大きな不満点はありませんが荒を探せば出てきます。とりあえず私が気になったのは、
- 8点でコットを支えていてもテントに穴が開く
- 解体時、手が痛い
ということくらいです。コットマックスだけは他のコットと違って8点で支えます。(ライトやコットワンは6点) 荷重は十分分散されているは思いますが、テントの底と、地面がこすれ穴が開きます。私はグランドシートを敷いていたにも関わらず小さな穴が開きました。今後ゴムパットなどを8箇所に敷いてその上にコットを立てようと思います。
解体に関してはかなり強く布が張られているので留め具を外すと跳ね返ってきます。持ち方が悪いと手にダメージを受けることがあります。コツというか、跳ね返っても空間に逃げるような外し方を心がけないといけませんね。また、よく女性にも立てやすいなんて書いてありますが、果たして本当に女性が組み立てて、解体できるかは疑問です。それなりに力もいります。女性の方で購入を考えている方は一度お店で組み立てからやってみるといいと思います。
最後に
コットマックスはヘリノックスコットの中で一番高いものです。価格も45000円を超えます。そういった意味でもコットワンのほうがリーズナブルで手が出しやすいと思いますが、少しでも広い面で快適に寝たいという方はぜひともコットマックスを購入することをお勧めします。最近のキャンプ用品の中での買い物ではダントツに良い買い物をしたと思っています。次のキャンプが楽しみです。