やめたれw この煽りのうざさはなかなかのもの

私はなんjやら2chやらそういったものをリアルタイムで閲覧したり、書き込みをしたりはしないのですが、まとめサイトを暇があれば読み込んでいるという「まとめ民」といわれる人間です。まとめられているスレッドにもたびたび「やめたれw」とい言葉が出てきますが、この「やめたれw」がうざいという話があったので今回はそんな話をします。

 やめたれwの使い方

使い方というかどういったシチュエーションで「やめたれw」が出てくるかという話をしましょう。

  1. 誰かが発言する
  2. 核心を突いた不透明な煽りが入る
  3. 2に同調する形で「やめたれw」発動

といった流れになります。簡単な例文を作るとするなら、

  1. バイト先で来週の日曜日空いてる?と女性に聞かれた!
  2. 幸せなやつだな
  3. やめたれw

といった感じですかね。やめたれwの意味合いとしては、「僕もそう思う」くらいなわけですが、なぜやめたれwをチョイスするのでしょうか。ちなみにこの場合、「幸せなやつだな」には(空いているならバイト変わってほしいという意味だと思うよ)という言葉が含まれています。

 

やめたれwに含まれる意味

このやめたれwにはなかなかのパワーが含まれていると思います。煽り文句対して同調する形で使われますので、最低でも1人は味方がいるという状況を作れます。上の例文で孤立してしまう可能性があるのは1と2を発言した人です。人は一人で戦うことを嫌い、仲間を作りたいという感覚があるのは間違いありません。ネットの中で発言では目と目を見て話す時よりもはるかに冷たく傷つく言葉を投げかけられることも多いです。仮に2の煽りが見当違いだった場合、それ以降のレスポンスは2に向けられた厳しい言葉が並びます。今回は2が正しいことを言っているとすると、多くの人は2に同調しようと考えると思います。同調することで自分の発言には確実に1人以上の仲間がいるという安心感が生まれます。

次に、やめたれwには上から目線効果があります。それもかなり強い上から目線です。これに含まれる意味合いがこの「やめたれw」の核の部分にあたり、

  • 1の発言ばかじゃねーの笑
  • 2を発言した人なかなかわかってるじゃん
  • 全てを話さなくても2の煽りの意味は理解しています
  • 自分も思っていたけど先に言われたから別の形で同調する
  • 2が本当に言いたかった意味合いを3が全然理解していなくても、「やめたれw」は成り立つ
  • 1のことを守ってあげる風でいこうかな

といった意味が含まれていると思います。「やめたれw」をぶっこむことで、他人の意見に同調するのと同時に「他人よりも上位で賢い自分」をアピールすることができるのです。

 

後出しすることができる

やめたれwの厄介な部分は、後からでも参戦できることです。たとえば例文で「幸せなやつだな」と書き込まれ、すぐに「やめたれw」がない場合、幸せなやつの意味やそれに関連する書き込みが流れていきます。初めは「幸せなやつ」を理解できていない人もいくつかのレスポンスを読むことで真の意味を理解することもできるでしょう。理解が十分に深まったところで遅ればせながら「やめたれw」が発動するわけです。こうすることでもともと知っていたアピールもできるし、上位の私が1をいじめちゃいけないよという意味を持たせる、強ポジションを得ることができます。通常の会話では気づけないことでもネットの書き込みなら後出しで強い自分を演出できます。まぁよくあるネット上でマウントを取りたいという欲望の表れですね。

 

ターゲットにならない

また、やめたれw使った人がターゲットになりにくいというメリットもあります。例文では「幸せなやつ」としましたが、反論があるとしたらこの幸せなやつを発言した人に集まります。仮に例文3が「やめたれw」ではなく、「そんなことにも気が付かずに喜ぶなんて笑えるよな」なんて発言したとしましょう。こう言えば、同調という意味でも、賢い自分でも、強い自分でもアピールできるはずですが、その後の展開は「幸せなやつ」と発言した人にではなく、自分にターゲットが向く可能性もあります。しかし、「やめたれw」には基本的に後の展開がなく、反論の余地がありません。同調したいけど自分にターゲットが向いてほしくない逃げの一手ともいえるのかもしれません。

 

なぜうざいのか

私は今回「うざい」という言葉を使いましたが、うざい以外にも「気持ち悪い」といった感情もあるでしょう。そりゃそうです。後からしゃしゃってきて、上位ですごい自分をアピールするだけアピールしてその後の展開に巻き込まれずおいしいとこ取りしていくのですから。読み手の私としては、そこまでうざいとは感じないですし、「いるいる笑」くらいで見ていますがうざいと思っている人は多いみたいですね。

 

最後に

もっと極論で書こうかと思いましたが、他人の批判に関わるものなので一応オブラートに包んでみました。ここまで書けば私が本当に言いたかった極論わかりますよね?

やめたれw